ネットワークをインターネットに接続するという行為はいまや特別なことではない。むしろネットワークはインターネットに接続されることではじめて多くの恩恵を受けることができる。しかし、ネットワーク同士をつなぐ作業「ルーティング」には多くの技術的な困難さがつきまとう。これがインターネットに接続するためのルーティングとなれば、さらに技術的な難しさが増してくる。 本書はインターネットへのルーティングを解説したものだ。バックボーンネットワーク、つまりインターネットの基幹となる部分の技術に重点を置いており、ドメイン間ルーティングプロトコルであるBGP-4の機能、属性、応用について解説している。現在のインターネット技術の背景を理解するためインターネットの歴史から始まり、ドメイン間ルーティング、インターネットにおける実際のルーティングの設計、インターネットのルーティング装置の設定に関して解説をしている。 基礎的な事柄から段階的に解説していく形式になっており、TCP/IPやルーティングに関してそれほど深い知識や経験がなくても理解することができるようになっている。解説の中に具体的なシナリオや設定例を豊富に織り込んでいるのが特徴で、設計を取り扱う章ではいくつかのシナリオを中心に解説している。これにより技術者は、具体的な場面を容易に理解することができるだろう。 設定を取り扱う章では具体的な例をベースに各機器の設定を解説しているので、機器設定を十分に理解することができる(なお、機器の設定についてはCiscoIOSに基づいているので、Cisco製品を用いることが前提となる)。付録としてBGPのコマンドリファレンス、BGPORF、MBGP、参考資料として書籍・団体の情報が収録されている。 本書は、インターネットルーティングを一から習得するための情報を含んでいる。ルーティング技術を身につけようと考えているすべての技術者におすすめしたい1冊。(斎藤牧人)
BGPをくわしく知りたい方におすすめ
BGPはAS間のルーティングプロトコルとして開発されたため、プロバイダー以外ではあまり利用されてきませんでした。
最近になって企業ネットワークでもBGPを利用した構成が見受けられるようになってきましたが、いかんせんBGPに関して詳しく述べられた書籍は少ないのが現状です。
この本はBGPについてかかれた数少ない書籍の一つです。
BGPについてかなり詳しくかかれており、BGPについて知りたい方には絶対おすすめです。
CISCO独自の実装などに関しても言及しているため、非常に参考になります。
CCIE LABにも!
CCIE LAB試験ではBGPの深い知識が要求されます。このインターネットルーティングアーキテクチャで、CCIE LABに要求されるBGPについての深い知識とコンフィグレーション上のポイントを学ぶことができます。
CCNP受験対策に最適の本
BGPについての詳細な説明。CCNPのルーティング試験を勉強するなら、必ず必要な1冊です。
Cisco IP Telephony revised Specializationに役に立ちます。
この本は、Cisco IP Telephony revised Specializationの受験科目であるDQoS(#9E0-601)の一部を網羅しています。先日、DQoSのスクールを受講したのですが、QoSの種類が多すぎてメカニズムについて理解できるまでには至りませんでした。その後、この本を購入し、読んで見ると、DQoSの英語マニュアルの翻訳ではないかと思うぐらい詳しく説明してありました。
GK ZONE Bandwidth、LVBO、AVBO、RAI、PSTN FallBackなどのCAC機能については「VoIP ソリューション導入ガイド」を購入すれば、内100ページに渡って説明がされています。(殆どDQoSのマニュアルを翻訳したような感じです)但し、QDM、QPM、IPM、SMSの管理Toolのみが、どの日本語の本にも載っておりませんでした。
DQoSの試験は、辞書の持ち込めない英語試験なので、英語で勉強する方をお薦めしますが、QoSのメカニズムを短期間で理解するのに、日本語の本に限ります。
QoSの仕組みを知りたい人に
QOSの考え方から、シスコルータでのQOSの設定方法、実際の設定例などがこれ1冊ですべて網羅されています!「ネットワークの広帯域化にともなって、以前ほどQOSの必要性がなくなってきたんじゃないの?」と思われる方がいるかもしれません。
でも、ネットワークが広帯域になったとしても、サービスを提供するためには、きちんとトラフィックを分類して、それぞれのサービスクラスにあった品質を確保するためにQOSは必須の技術です。そのQOSに関して、とくにシスコルータでのQOSの実装について日本語で読める本として、この本に勝る本は今のところないでしょう。
BGPマスターへの必須の本
CCIEを受験するのであれば、「インターネットルーティングアーキテクチャ」にてBGPの概要をつかんだ後、この本を読みながら実際にルータへ設定ができれば、理解が早まるでしょう。
BGPマスターへの必須の本
すべてのBGP-4コマンドについて、その目的、使い方、構文の説明、およびCisco IOSソフトウェアのリリースを簡潔にまとめたもの。
CCIEを受験するのであれば、「インターネットルーティングアーキテクチャ」にてBGPの概要をつかんだ後、この本を読みながら実際にルータへ設定ができれば、理解が早まるでしょう。
現在のCCIE試験は、CCNPの知識とBGPとQoSは欠かすことのできない要素です。
おそらく世界で最も普及しているルータはCisco製のルータだろう。ルータのみならずあらゆるネットワーク機器におけるCiscoのシェアはきわめて高い。コンピュータ・ネットワーク構築にかかわったことのある人ならばCisco製品のお世話になった(あるいは苦しめられた)ことがあるかもしれない。 これらCiscoの製品を設定するためにはCiscoIOSを避けては通れない。そしてこのOSはCisco製品が多機能であるがゆえに複雑だ。本書ではCiscoIOSの初心者を対象に、インターネットワーキングからCisco製品のデバイス設定、そしてTCP/IP、AppleTalk、IPXの設定、ネットワーク運用・管理用の設定など、CiscoIOSの主要な操作を詳細に解説している。もちろん具体例を使った解説であり、コマンド実行時のレスポンス等は画面写真が掲載されているので実際に運用するうえで使いやすいつくりになっている。また各章の最後には扱ったコマンドの一覧が掲載されており、例題で使用した環境での各ルータの設定も掲載されている。ある程度知識のある上級者にとっても、必要とする情報をすばやく引き出せるリファレンスという意味で利用価値は高い。 本書ではインターネットの基本的な知識についてはあまり多くは触れられていないので、ネットワークやネットワーク機器についてはある程度知識があることが望ましい。Cisco製品を初めて扱う人はもちろん、ある程度の経験がある人にも十分利用価値のある1冊だ。(斎藤牧人)
CCNAの受験本として役立ちました
Ciscoルータを触るようになった為、初めて買ったCISCO本ですが、
ちょっと大まかに書きすぎている内容も多かったです。
もう少し細かい部分についても記載があるとよかったかなという印象ですが
この本でも十分CCNAの受験本として利用できたのはよかったです。
routerメンテに必携
router と言えば cisco
cisco と言えば router
routerメンテに必携
必須教材では無いかも。。。
一応買いましたが、CCNAを取得する上では必須の教材とは言い難いかもしれません。実際の試験問題への対応度は低いと言わざるを得ないように思います。個人的には、認定ガイドと徹底攻略問題集の組み合わせがお勧めだと思います。
試験直前に読むのはちょっと...
「直前必修問題集」とありますが、試験直前には読まない方が良いでしょう。
確かに、問題は厳選されているかもしれませんが、CCNAの出題範囲からかなりかけ離れた内容の問題も数多く見受けられます。試験前に本書を読んで自信を無くすことになるかも。
また、多くの間違いや誤植が目立ちます。他の参考書で勉強した人が、本書で試験の総まとめをしようとした場合、混乱してしまうでしょう。ほとんどの間違いは、原著でも見られるものであり、翻訳段階で訂正出来なかったものか疑問です。監修者もいながらそうしたチェックがなされていないというのは残念です。
とは言っても、誤りや問題のレベルがやや高めであるという点に注意すれば、問題数も多いですし、価格も手ごろですのでおすすめかもしれません。
本書で間違い探しをするのも実力をつける近道かもしれません。
必須教材では無いかも。。。
一応買いましたが、CCNAを取得する上では必須の教材とは言い難いかもしれません。実際の試験問題への対応度は低いと言わざるを得ないように思います。個人的には、認定ガイドと徹底攻略問題集の組み合わせがお勧めだと思います。
試験直前に読むのはちょっと...
「直前必修問題集」とありますが、試験直前には読まない方が良いでしょう。
確かに、問題は厳選されているかもしれませんが、CCNAの出題範囲からかなりかけ離れた内容の問題も数多く見受けられます。試験前に本書を読んで自信を無くすことになるかも。
また、多くの間違いや誤植が目立ちます。他の参考書で勉強した人が、本書で試験の総まとめをしようとした場合、混乱してしまうでしょう。ほとんどの間違いは、原著でも見られるものであり、翻訳段階で訂正出来なかったものか疑問です。監修者もいながらそうしたチェックがなされていないというのは残念です。
とは言っても、誤りや問題のレベルがやや高めであるという点に注意すれば、問題数も多いですし、価格も手ごろですのでおすすめかもしれません。
本書で間違い探しをするのも実力をつける近道かもしれません。
初心者向けの超基本問題集です。
Ciscoルータ初心者のための、基本問題集です。 最初の取り掛かりの問題集としては最高だと思います。 ただ、これ1冊で本試験に臨むのはあまりお勧めできません。 基本をマスターするための1冊としてはお勧めです。
最初に使う問題集としてはいいかもしれません。
初心者向けの基本問題が多いため、1番最初の取り掛かりとしては有用だと思います。 簡単すぎるとの感は否めない為、この問題集だけで本試験に臨むのはあまりお勧めできません。 基本を確実にするという意味ではお勧めの1冊です。
まさにシスコの「教科書」
「シスコ教科書」の名称の通り、ルーティングとスイッチングについてのポイントが各分野ごとに章に分かれて詳細に解説してある。各章末の問題は実際の試験形式を模したものであり、各章の内容の理解チェックに非常に役立った。巻末には、模擬試験の掲載と模擬試験ソフトの体験版の添付がされており、本番試験を前に問題演習を行えるのが嬉しい。全体のボリュームとレベルも受験に際して、これ一冊で対応できるものと思われた。
(ただし、合格を確実にするためには、本書よりももう少し細かい部分を他の書籍で学んでおいたほうがいいと思われる)
また、シスコ独自の部分を除けば、一般的なネットワーク教本として十分に通じると思われた。敢えて欠点を挙げるとすれば、500ページ以上の書籍であるため携帯に不向きということぐらいである。
ネットワークのデザインを考える上でスケーラビリティは重要な要素だ。ドメインは増減するし、管理するマシンも増える。地域的に離れた環境を統合する、場合によってはモバイルの環境を考慮することもあるかもしれない。ネットワーク環境は変化するもの、その前提に立って変化する状況に対応できる環境を構築することが肝要だ。本書は、スケーラブルなネットワークを構築するための解説書であるとともに、Ciscoのネットワーク資格であるCCNP/CCDPで推奨される4つのコースの1つ、BSCN(Building Scalable Cisco Networks)に関連するすべてのトピックに対応している。ルーティングの原理から可変長サブネットマスク、ルート集約、CIDRなどのIPアドレス拡張方法、スケーラブルルーティングプロトコルであるOSPF、EIGRP、BGPの詳細な動作説明、スケーラブルインターネットワークの制御に関連するルーティングアップデート操作の最適化、そして、スケーラビリティ機能の実装について解説している。解説書としての機能はもちろんだが、付録には実際の作業で使う知識と技能の解説や、OSPF/EIGRP/BGPの設定例とコマンドの解説、ルータのコマンド一覧、OSIモデル、用語集などを収録しており、実際の作業で使うリファレンスとしても役立つ構成になっている。さらに設定演習や復習問題も完備されており、学習書としての機能も十分である。本書はネットワークアーキテクト、ネットワーク設計者、アドミニストレータなど、ルーティングネットワークの設計と実装に関わる技術者にとって基礎の学習から実装する際の参考にまで使える書籍だ。CCNA/CCNDの取得を目指してBSCN取得を考えている方にもきっと役に立つだろう。ネットワーク構築に携わるすべての人にお勧めしたい。(斎藤牧人)
今、読んでます。
分厚い本です。通勤中に読んでます。 重たいので早く読破したいですね。。。(笑)
原本も持っています。 日本語で読みたくなって買ったのですが、訳本だけあって、日本語訳を理解するのに難しいところが少しだけあります。
でも、この本を買おうと思ってるくらいの人は苦想像しながら読めるはず!
読んだ人は分かると思うけど、10の8乗が108と書かれてます! 電卓で計算してしまった・・・。(笑)
内容はGoodです。 では。
CCNP(ルーティング)試験のための標準的な教科書
本書は、CCNPセミナーのBSCNコース(ルーティング)で配布されるセミナーテキストとほぼ内容が一緒なので、独学でCCNPを取りたいと考えておられる方には最適です。
翻訳本につきものの誤字(誤訳?)が若干あるのが残念ですが、CCNPやCCDPのみならず、CCIPの受験まで使える良書です。
CCNP
この本は、CICCO認定試験CCNP(Routeing)を受験するにあたって、適切な情報が記載されています。
OSPFやEIGRPに関しては他の雑誌でもカバーできますが、本試験でOSPFとならんでメインの課題となってるBGPに関しては、今までなかなかいい本が見つかれませんでした。
しかし、この本はBGPに関しても詳しくのっています。
また、実際にインターネット業界に勤めている方に有益な情報が入っています。
少々高いですが、買っておいて損はないと思います。
試験改訂後も有効
このマルチレイヤスイッチドネットワーク構築ガイドは、BCMSN(Building Cisco Multilayer Switched Networks)コーステキストと同じ内容です。そして、テストはコーステキストを元に出題されています。ですから、認定コースを受けなくてもこの本の内容をしっかり理解すればテストはそんなに難しくないです。でも、こんなもの出したら認定コースの客を食ってしまうんじゃないの???
つい最近、試験が改訂されましたが、基本的な技術はこの本で網羅できるので有効です。
CCNP Switchingの対策は、これ一冊で十分
今回、Switchingを取得することが出来ました。
個人的にはSwitching対策として、この本のみを使用していましたが、十分に試験範囲を網羅していると試験後に気付いたほどです。
コマンドの記述も実機に即した内容になっております。
しかし、問題数が章末に3〜6問と少なく、内容の記述が分かりづらい部分が多々見受けられます。
よって、ある程度の熟読をしないと内容を理解するのに時間がかかると思います。
特に、STP・CGMP・Trunking・VLAN・MSL等の技術の概念をしっかり理解することの方が、この試験では有効だと実感しました。
それと要件に応じたSwitchの機種選定や、Cisco Switchのアーキテクチャの理解も重要です。
一通りのCatalystシリーズの機能を、一昔前の機種を中心にCCOにてチェックしておくと良いと思います。
お勧めはできないですね。
私はこの本で642-811の試験に合格しましたが、試験範囲を全てカバーしていないので正直言ってこの本だけでは合格するのは難しいです。
また、翻訳が最悪ですので、本文中のこれはのこれはどこにあるのと何度となく探す羽目になります。解説面でも直訳に近い部分が多々あり、なかなかページが進みません。結局一回読んだだけです。
実際にはCCOやLANスイッチ教科書、問題集など他の教材で補いました。
現時点では642-811版がでているのでそちらのほうがよいでしょう。(ただし、翻訳者は同じですが・・・)
640-604の試験を受ける人には最適
シスコ認定コースのテキスト。全ての試験範囲を網羅している。シスコの試験を考えている人にとってLANスイッチングと悩むところだが、手っ取り早く合格したいならこの認定テキストを選んでいいと思う。
あくまでも、現在の640-605J Switching向け
「ICND認定テキスト」「BSCI認定テキスト」と同じく以前出ていたソフトバンクの認定コーステキストの装丁がかわったものです。内容は、「マルチレイヤスイッチドネットワーク構築ガイド」と同じですが、紙質が変わって軽くなっています。その分、安っぽくなっているけど、値段も安くなり持ち運びしやすいです。
ただ、今年のCCNP改訂後はあんまり役に立たないと思います。BSCIはそんなに変わらないかなぁと思うのですが、スイッチ関連はとくに変化が激しいのであと半年ぐらいの寿命かなぁ・・・